今の賃貸で、洗面台の掃除をしていたときのことです。
少し力を入れて拭いていたら、バキッ。扉の裏側が割れてしまいました。


正直、血の気が引きました。退去が決まっている今、これは退去費用として請求されるんじゃないか。
そこで思い出したのが、賃貸に入っているときにセットで加入する火災保険です。「借家人賠償責任保険」という補償がついていることを知っていたので、使えないか調べてみることにしました。
結論から言うと、保険金が90,200円出ました。自己負担なし。
ただし、手続きは簡単ではありませんでした。この記事では、何が補償されて何が対象外だったのか、そして管理会社とのやり取りで2ヶ月以上かかった理由を正直に書きます。
この記事でわかること
- 借家人賠償責任保険が「どこまで」補償してくれるのか
- 実際に出た保険金の金額
- 手続きの流れと、時間がかかった理由
- 退去前にやっておくべきこと
何が起きたか
洗面台の扉の裏側を拭き掃除していたときです。少し力を入れて拭いた瞬間、割れてしまいました。
見た目には目立たない場所ですが、扉としての機能には問題が出ます。
同じころ、もうひとつ気になっていたことがありました。ロボット掃除機を置いている場所の床が、黒ずんで取れなくなっていたんです。

退去修繕費が不安で、直しておくことにした理由
賃貸を退去するときは、部屋の状態によって修繕費を請求されることがあります。今回割ってしまった洗面台の扉も、このまま退去したら請求されるんじゃないか、というのが一番の不安でした。
一般的に、通常の使用による傷みは借主負担にならないと言われています。でも、「これは通常の使用の範囲なのか、それとも過失にあたるのか」を自分で判断するのは、正直難しいところです。
だから、退去前に直しておけるものは直しておこうと考えて調べていたときに、火災保険の借家人賠償責任保険が使えることを知りました。
もし保険を使わずに退去していたら、この扉の修理費用がどう扱われたのか、正直わかりません。ただ、先に直しておけば、少なくとも退去時にこの部分でもめる心配はなくなります。
※実際の退去費用の扱いは、賃貸借契約の内容や管理会社によって異なります。気になる方は、ご自身の契約書や管理会社にご確認ください。
借家人賠償責任保険とは
賃貸を借りるとき、火災保険への加入とセットで、この補償がついていることが多いです。
「偶然の事故によって、借りている部屋に損害を与えてしまった場合」の補償です。私が入っていたのは損保ジャパンでした。
補償される範囲は、思ったより狭かった
保険会社に連絡すると、こんな返信が来ました。
借家人賠償責任保険は偶然な事故により借りている戸室に損害を与えた場合の補償です。いわゆる経年変化、通常の使用または管理において通常生じ得るすり傷、かき傷、塗料の剥がれ、ゆがみ、たわみ、へこみその他外観上の損傷または汚損であって借用個室が有する機能の喪失または低下を伴わない損壊は賃貸料に含まれるものと思料され、借家人賠償責任保険では免責になっております。
かみくだくと、こういうことでした。
- 「突発的な事故」で壊れたもの → 補償の対象
- 「日常の使用でだんだんそうなったもの」→ 対象外(これは家賃に含まれている扱い)
結果:洗面台は対象、床の黒ずみは対象外に
私が相談した2つのうち、洗面台の扉だけが請求できることになりました。
ロボット掃除機による床の黒ずみは、対象外だったんです。
理由は、たぶんこの基準にあります。洗面台は「拭いていたら急にバキッと割れた」という、まさに偶然の事故でした。一方、床の黒ずみは毎日ロボット掃除機が同じ場所に設置してあることで、じわじわとついた汚れです。突発的な事故ではなく、日常の使用による経年的なものだと判断されたのだと思います。
「壊れた」「汚れた」であれば何でも保険が使えるわけではなく、「急に」「偶然に」起きたことかどうかが分かれ目になる、というのが実際に相談してわかったことでした。
手続きの流れ
① まず保険会社にチャットで相談
洗面台の破損と、床の黒ずみの両方について、保険会社のチャット窓口に相談しました。
ここで、「洗面台のみ対象になりそう」という回答をもらいます。床の黒ずみは、この時点で対象外とわかりました。
② 管理会社に連絡し、見積もりを依頼
保険会社から「管理会社に連絡して、修理の見積もりを取ってもらってください」と案内されたので、管理会社に連絡しました。
ここから時間がかかることになります(詳しくは後述)。
③ 見積もりが届いたら、保険会社のチャットへ送付
管理会社経由で修理業者の見積もりが届いたら、保険会社のチャットフォームから、写真と見積書を送付します。
保険金の請求には、「部屋全体」と「損害箇所」がわかる写真、そして明細の記載がある修理見積書が必要でした。
④ 保険会社が判定し、保険金がおりる
送った書類をもとに、保険会社が保険がおりるかどうかを判定します。
結果、90,200円。自己負担(免責金額)はなしでした。
正直、時間はかなりかかりました
ここは正直に書いておきます。
②の「管理会社に見積もりを依頼する」段階で、レスポンスがかなり遅かったです。
- 見積もり依頼をしたら、「1ヶ月かかる」と言われる
- 1ヶ月以上経っても連絡がない
- こちらから再度連絡
- 「書類を送ります」と言われたのに送られてこない
- 確認すると、「送る住所を間違えていました」とのこと
こんなやり取りが続いて、トータルで2ヶ月以上かかりました。
これは私の家のケースがたまたまだったのかもしれません。でも、自分にも反省点がありました。
私は壊れたときすぐには動かず、引越しが決まってから慌てて申請したんです。時間に余裕がなかったぶん、管理会社の遅さがよけいにストレスになりました。
もし壊れてしまったら、住み続けている途中でも、その時点ですぐ連絡するのがいいと思います。退去のタイミングと重ねると、時間の余裕がなくなります。
保険会社とのやり取りは、意外とスムーズでした
管理会社との連絡はうまくいきませんでしたが、保険会社とのチャットでのやり取りは、最初の相談から最後の判定まで、比較的スムーズでした。
手続き自体は、思っていたよりずっと簡単でした。大変だったのは、②の管理会社との連絡のところだけだったという印象です。
まとめ
賃貸の洗面台を割ってしまい、火災保険(借家人賠償責任保険)を使った記録でした。
- 賃貸の退去修繕費は「通常の使用による傷み」なら請求されにくいという考え方がある
- 洗面台の扉(突発的な破損)は補償された。ロボット掃除機による床の黒ずみ(経年的な汚れ)は対象外だった
- 必要な書類は、部屋全体と損害箇所の写真+明細つきの修理見積書
- 保険金は90,200円、自己負担なし
- ただし管理会社とのやり取りに2ヶ月以上かかった
- 壊れたら、その場ですぐ申請するのがおすすめ。退去間際だと時間の余裕がなくなる
賃貸に住んでいると、火災保険は「入っているだけで忘れている」ものになりがちです。でも、思わぬところで壊してしまったときの保険として、実はちゃんと使えるものでした。
同じように賃貸で「これって保険使えるかな?」と迷っている方の参考になればうれしいです🌸


コメント