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「野菜嫌いの子でも、おやつに混ぜたら食べてくれるらしい」
SNSでそんなレシピを見かけては保存し、保存したまま数ヶ月。料理が苦手な私にとって、お菓子作りは一番遠いジャンルでした。
でも重い腰を上げて、ついに2品作りました。米粉のキャロットケーキとほうれん草のクッキーです。
結果を先に言うと——3歳の息子は食べませんでした。
ケーキに添えたヨーグルトソースだけ、きれいに食べていきました(笑)
拍子抜けするような結果ですが、作ってみたからこそわかったことがいくつもあります。この記事では、実際の作業時間・洗い物の量・子どもの反応を、きれいにまとめずそのまま書きます。
この記事でわかること
- 米粉キャロットケーキとほうれん草クッキー、作った正直な感想
- 管理栄養士としてのちょっとしたアレンジ(にんじんは皮ごと)
- 「野菜おやつ」が効くとき・効かないときの見分け方
- 作ったのに食べてもらえなかったときの、我が家の着地点
前提として、我が家の野菜嫌いの状況はこちらにまとめています。
管理栄養士が実践する「野菜嫌い克服」|ブロッコリーは成功、葉物は挑戦中3歳児の野菜嫌いに、管理栄養士の母はどう向き合っているか。無理に食べさせない理由、ブロッコリー・枝豆は「品質」と「お弁当箱に詰める」工夫で克服できた話、一方で小松菜などの葉物野菜はまだ挑戦中というリアルな現在地を、専門知識と実体験を交えて紹介します。
なぜ「野菜おやつ」を作ろうと思ったのか
3歳の息子は、緑の野菜を見た目で拒否します。ブロッコリーと枝豆はなんとか食べられるようになりましたが、葉物は今も苦戦中です。
保育園ではちゃんと食べているので、家では無理強いしない——というのが我が家の基本方針。それでも「家でも一口くらい食べてほしいな」という気持ちはずっとありました。
そこで思いついたのが、おやつや朝ごはんに野菜を混ぜてしまう作戦です。
嫌いなものを克服させるというより、「野菜って甘くておいしいこともあるよ」という体験を1回でも作れたらいいな、という気持ちで始めました。
作った2品はこちら
今回作ったのは、SNSと製粉メーカーのサイトで見つけた2つのレシピです。
レシピそのものは考案者の方のものなので、材料と分量は参考元をご覧ください。ここでは実際に作ってみてどうだったかと、管理栄養士として加えた自分なりのアレンジを書いていきます。
① 米粉のキャロットケーキ(ヨーグルトソースがけ)

Instagramで保存していた、米粉ベースのキャロットケーキです。小麦粉ではなく米粉を使い、砂糖のかわりにメープルシロップで甘みをつけるレシピ。すりおろしたにんじんと、隠し味に少量の生姜が入ります。
食べる前に、ギリシャヨーグルト+メープルシロップのフロスティング(ソース)をのせて完成です。
管理栄養士としてのアレンジ:にんじんは皮ごとすりおろす
私が加えた唯一のアレンジは、にんじんの皮をむかずに、そのまますりおろしたことです。
にんじんのβ-カロテンは、中心部より外側(表皮に近い部分)に多く含まれるとされています。せっかくすりおろして生地に混ぜ込むなら、外側を捨ててしまうのはもったいないな、と。
ただし補足すると、スーパーで売られているにんじんは、洗浄・出荷の工程ですでに薄皮がほとんど取れている状態のものも多いです。なので「皮ごと」といっても、実際にはよく洗ってそのまま使う、という感覚に近いかもしれません。
もうひとつ、β-カロテンは脂溶性(油に溶ける性質)なので、オイルを使う焼き菓子は相性がいい調理法です。生でポリポリ食べるより、油と一緒に加熱したほうが吸収されやすいとされています。おやつにするのは、栄養面でも理にかなっていると感じました。
参考:文部科学省「日本食品標準成分表」、厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
作ってみた感想:とにかく簡単だった
作業時間は、焼き時間も含めて45分ほど。
やることは、材料を上から順に混ぜて、耐熱容器に流し込んで、オーブンで焼くだけ。混ぜるボウルひとつで完結するので、洗い物もほとんど出ませんでした。
料理が苦手な私が「これならまた作れる」と思えたのは、この洗い物の少なさが大きいです。お菓子作りって、ふるいにかけたり泡立てたり型に敷いたり……という工程で心が折れがちなので。
子どもの反応:まさかの拒否
さて本題です。
息子はにんじん自体はもともと好きなので、これはいけるだろうと思っていました。ところが。
ひと口も食べませんでした。しかも、口に入れて「まずい」でもなく、お皿に出した時点で手をつけなかったのです。
味の問題ではありませんでした。見たことのない形のものが出てきた、それだけで対象外だったようです。
そして、上にのせたヨーグルトソースだけをスプーンできれいにすくって食べ、満足そうにしていました(笑)ヨーグルトは、息子がよく知っている見た目です。
② ほうれん草のクッキー

こちらは日清製粉ウェルナ公式サイトのレシピを参考にしました。薄力粉・ベーキングパウダー・塩に、ペースト状にしたほうれん草とバター・グラニュー糖を混ぜて焼く、素朴なクッキーです。
焼き上がりは、びっくりするくらい緑。写真のとおり、ごまかしようがないほど緑です。逆にこの色が楽しくて、私はけっこう気に入りました。
作ってみた感想:こちらは少し手間がかかった
作業時間は焼き時間も含めて50分ほど。時間だけ見るとキャロットケーキと大差ないのですが、体感の手間はこちらのほうが大きかったです。
理由は、ほうれん草をペーストにする工程。今回は冷凍ほうれん草を使って時短したのですが、それでも解凍して水気を切って、ブレンダーにかけて……という段取りが必要でした。
そして何より、ブレンダーを洗うのが地味に面倒。パーツを分解して洗って乾かして、というひと手間が最後に待っています。
生地を棒状にして冷蔵庫で冷やし固める時間も必要なので、「思い立ってすぐ作る」タイプのおやつではありませんでした。
子どもの反応:これから
クッキーはまだ息子に出せていません。反応がわかったら、この記事に追記します。
正直、あの緑を見て食べるかどうか……期待半分、諦め半分です。
2品を比べてみた
| 米粉キャロットケーキ | ほうれん草クッキー | |
|---|---|---|
| 作業+焼き時間 | 約45分 | 約50分 |
| 洗い物 | ボウル1つ程度で済んだ | ブレンダーの分解洗いが必要 |
| 工程の手軽さ | 混ぜる→流す→焼く | 下ごしらえ→混ぜる→冷やす→切る→焼く |
| 見た目の野菜感 | ほぼなし(オレンジ色のケーキ) | しっかり緑 |
| 子どもの反応 | 拒否(ソースのみ完食) | 検証中 |
| また作るか | 作る | たまになら |
料理が苦手な人が最初に試すなら、混ぜて焼くだけのキャロットケーキのほうが圧倒的にハードルが低いというのが実感です。
作ってわかった、3つの気づき
1. 嫌いなのは「野菜」ではなく「見たことがないもの」だった
今回の一番の発見はこれでした。
にんじんは好きなのに、にんじんのケーキは食べない。味でも栄養でもなく、”知らない見た目のもの”だから食べない。
思い返すと、前の記事で書いた緑の野菜の拒否もまったく同じでした。息子は口に入れる前に、見た目で判断しているのです。
子どもが初めて見る食べ物を警戒するのは、「食物新奇性恐怖(フードネオフォビア)」と呼ばれる、2〜6歳ごろによく見られる反応だとされています。知らないものを口に入れない、という自己防衛のようなもので、成長の過程で自然に起きることです。
つまり息子の場合、わがままでも好き嫌いでもなく、発達段階として”ふつう”のことだった。そう思えたら、拒否されたことがあまりショックではなくなりました。
そしてこれは、私の作戦そのものが的外れだったということでもあります。
2. 「おやつに隠す」は、この子には逆効果だった
管理栄養士として、ここは正直に書いておきたいところです。
野菜をすりおろしてお菓子に混ぜ込む方法は、その日の栄養を補うにはとても有効です。でも今回のように、“見慣れない新しい料理”の形で出してしまうと、そもそも食べてもらえません。
野菜を隠すために手の込んだものを作るほど、子どもにとっては「知らない食べ物」が増えていく。これは完全に見落としていました。
逆に言えば、すでに食べ慣れている料理に混ぜるほうが、この子には通りやすいはずです。いつものハンバーグ、いつもの餃子、いつものカレー。見た目が”知っているもの”なら、警戒されにくい。
それから、何度も食卓に出して見慣れてもらうことも有効だとされています。一度断られた食材でも、日をあけて繰り返し出すうちに食べるようになることがある、という話です。
実際、我が家で克服できたブロッコリーも枝豆も、何度も食卓に登場したあとで、ある日ふいに食べました。急に食べたのではなく、見慣れていたのだと思います。
なので我が家では、野菜おやつは「克服のための手段」ではなく「食べない日のお守り」という位置づけにすることにしました。
なお、1〜2日野菜が食べられなくても、すぐに栄養不足になることはありません。1週間くらいの幅で見て帳尻が合っていれば十分だと、自分にも言い聞かせています。
3. 食べなかったら、大人が食べればいい
そして、これが我が家の結論です。
作った2品は、私と夫の朝ごはんになりました。
米粉のキャロットケーキは、砂糖のかわりにメープルシロップ、油もオイル、粉は米粉。ヨーグルトをのせれば乳製品も一緒にとれます。妊娠中の今の私にとっては、むしろちょうどいい朝ごはんでした。朝から野菜を意識しなくていいのは、地味にありがたいです。
子どもが食べなかったら失敗、ではなくて。大人のストックになるなら、それはそれで成功ということにしました。
そう思えたら、次も気楽に作れます。「食べてもらえなかったらどうしよう」というプレッシャーが、手作りを遠ざけていた一番の理由だったので。
次に試したいこと
「見た目が知らないものだと食べない」とわかったので、次の作戦はこう変えます。
- 知っている料理に混ぜる——新しいおやつを作るのではなく、いつものハンバーグや餃子に野菜を入れる
- 同じものを何度も出す——一度断られても、日をあけてまた食卓に出してみる
- 一緒に作って”知ってるもの”にする——作る過程を見せれば、初対面ではなくなるかもしれない
- ほうれん草クッキーの実食——あの緑を見てどう反応するか。今回の仮説どおりなら、たぶん見た瞬間に断られます(笑)
作ったら、またこの野菜嫌いシリーズに追加していきます。
まとめ
野菜嫌いの3歳児に、米粉のキャロットケーキとほうれん草クッキーを作ってみた記録でした。
- 結果は食べてもらえなかった。理由は野菜ではなく「見たことのない食べ物だったから」
- 子どもが初めての食べ物を警戒するのは、発達段階としてよくあること
- 野菜を隠そうと凝った料理を作るほど、“知らない食べ物”が増えて逆効果になることも
- 効きそうなのは、見慣れた料理に混ぜる・何度も食卓に出す
- 食べなかったら大人の朝ごはんにすればいい。そう思えると気楽に作れる
野菜嫌いの子に何かしてあげたいけど料理は苦手、という方の参考になればうれしいです。同じように失敗した方がいたら、どうか一緒に「大人が食べればいっか」と思ってください🌸
管理栄養士が実践する「野菜嫌い克服」|ブロッコリーは成功、葉物は挑戦中3歳児の野菜嫌いに、管理栄養士の母はどう向き合っているか。無理に食べさせない理由、ブロッコリー・枝豆は「品質」と「お弁当箱に詰める」工夫で克服できた話、一方で小松菜などの葉物野菜はまだ挑戦中というリアルな現在地を、専門知識と実体験を交えて紹介します。 料理が苦手でも野菜たっぷり一品|レコルト調理用ポットの正直レビュー料理が苦手な管理栄養士ママが、レコルトの調理用ポットを1年半使った正直レビュー。スイッチひとつでスープもスムージーも完成し、1杯で子どもの野菜目標の約1/3がとれる計算。離乳食づくりや出産祝いにおすすめな理由も解説します。





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