火災保険の水災補償は必要?保険料の44%だった我が家が、それでもつけた理由

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追記(2026年9月)

この記事の「32,015円・保険料の44%」は、最初にもらった見積もり(構造がT構造で入力されていたもの)の数字です。

その後、正しくはH構造だとわかり、見積もりを取り直しました。H構造・建物2,500万円のソニー損保の見積もりでは、水災は年12,724円で、保険料の約49%でした。

構造を直しても、水災が保険料の約半分を占めることは変わりませんでした。

中古の一戸建てを買って、火災保険の見積もりを取りました。

届いた見積書を眺めていて、思わず二度見した数字があります。

水災補償だけで、32,015円。

保険料全体の約44%でした。つまり、水災を外せば保険料はほぼ半分になるということです。

我が家の新居を洪水ハザードマップで調べると、「想定最大規模の雨で、建物に軽度の浸水想定がある」というエリアでした。

「軽度」です。しかも「想定最大規模」という、めったに起きない前提での話。

外してもいいのでは。正直、何度もそう思いました。3万円あれば、子どもの服も、家具も買えます。

それでも、つけることにしました。

この記事では、その判断に至るまでに考えたことを、実際の金額を出しながら書きます。逆に、家財の補償と地震保険はつけませんでした。そちらの理由も合わせて。

保険は、家庭によって答えが変わるものです。「これが正解」を書くつもりはありません。ただ、同じところで悩んでいる方が、考える材料にできる記録になればと思っています。

この記事でわかること

  • 水災補償の保険料が、実際にいくらだったか
  • ハザードマップが「軽度の浸水想定」だったときの、我が家の判断
  • つけたけれど、5年後に外してもいいと思っている理由
  • 家財500万円と地震保険を、つけなかった理由

水災補償をつけると、保険料はほぼ倍でした

見積もりを見ていて、一番驚いたのがここです。

ソニー損保の基本プラン(73,146円)の内訳を見ると、水災の保険料がこうなっていました

補償建物家財
火災・落雷・破裂・爆発11,164円3,222円
風災・雹災・雪災15,695円2,214円
水災21,744円10,271円
水ぬれ・外部からの物体の衝突など6,836円964円
盗難394円1,142円

水災だけで、建物と家財を合わせて32,015円。

全体73,146円のうち、水災が占める割合は約44%でした。逆に言えば、水災を外せば4万円台まで下がる計算になります。

「水災をつけるかどうか」は、保険料がほぼ倍になるかどうかの分かれ目だったわけです。ここまで大きいとは思っていませんでした。


我が家のハザードマップは「軽度の浸水想定」でした

我が家の新居のあたりを洪水ハザードマップで確認したところ、想定最大規模の雨で、建物に軽度の浸水想定があるエリアでした。

「軽度」です。床上まで水が来る、という区域ではありません。しかも「想定最大規模」という、めったに起きない前提での話です。

外してもいいのでは。32,015円が浮くと思うと、正直かなり迷いました。

ハザードマップの調べ方

私が使ったのは、国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」です。

🔗 ハザードマップポータルサイト(国土交通省)

このサイトには2種類あります。

重ねるハザードマップ——住所を入力すると、洪水・土砂災害・津波などのリスクを地図に重ねて見られます

わがまちハザードマップ——市区町村が作っているハザードマップを探せます

住所を入れるだけなので、5分もかかりません。火災保険を検討する前に、まずここを見ておくと判断しやすくなります。

「水災等地区分」は、会社によって違いました

もうひとつ、見積もりを比べて気づいたことがあります。

保険会社の見積書には、水災のリスクを示す区分が書かれています。ところが、その数字が会社によって違っていました。

保険会社表記
東京海上日動水災等地区分 3等地
日新火災海上水災等地 3等地
ソニー損保水災リスク区分 2

同じ家、同じ住所なのに、ソニー損保だけ数字が違います。呼び方も少しずつ違いますね。

この区分は保険会社側が設定するもので、こちらが選べるものではありません。見積もりを取って初めて、自分の家がどう評価されているかがわかります。

そして、東京海上日動の見積書にはこんな注意書きがありました。

水災等地区分は外水・内水氾濫、土砂災害等の水災リスク全体から設定するため、国土交通省提供の「重ねるハザードマップ」等の危険度と必ずしも一致しません。

保険会社自身が「ハザードマップとは一致しません」と書いているわけです。

つまり、ハザードマップと保険会社の区分は、別のものとして見る必要があるということ。私は最初、「ハザードマップが軽度なら保険料も安いはず」と思っていたのですが、そう単純ではありませんでした。

※区分の呼び方や基準は保険会社によって異なります。詳しくは各保険会社にご確認ください。


それでも、水災補償はつけました

でも、つけることにしました。

不安の方が勝ちました

理由は単純で、どうしても不安が残ったからです。

広島は、過去に大雨の被害を経験している地域です。ハザードマップは「起こりうること」を示していますが、「絶対にここまでしか来ない」という保証ではありません。実際、想定を超える雨は各地で起きています。

そして何より、これから何十年も住む家で、もうすぐ子どもが2人になる。もし浸水したときに「あのとき3万円をケチったから」と思う自分を想像したら、つけないという選択ができませんでした。

保険は、安心を買うものでもある。そう考えて納得しました。

ただし、5年後に見直す前提です

とはいえ、ずっとつけ続けると決めたわけではありません。

住宅ローンの返済が進んで、気持ちとお金に余裕が出てきたら、そのときは外してもいいと思っています。

火災保険は5年契約なので、次の更新のタイミングでまた考えればいい。今の我が家は、ローンを組んだばかりで貯金にも余裕がない状態です。だからこそ、今は「万一のときに困らない」ほうを選びました。

「とりあえず5年はつける。」これが今回の結論です。


家財補償と地震保険は、つけませんでした

水災はつけましたが、逆に外した補償もあります。

最初は、家財500万円をつけていました

一括見積りを頼んだとき、私は家財の補償を500万円でお願いしていました。

深く考えたわけではありません。「まあ、普通はつけるものだろう」という感覚です。保険といえば建物と家財、くらいのイメージでした。

見積もりを見比べるうちに、考えが変わりました

ところが、何社もの見積もりを並べているうちに、ふと思ったんです。

「うちに、500万円分の家財ってあるだろうか?」

家電はひととおりあります。冷蔵庫、洗濯機、食洗機、テレビ。でも、高価な家具も、貴金属も、コレクションもありません。

そして何より、いざとなれば買い直せるものばかりです。一度に全部そろえるのは大変ですが、貯金を崩しながら少しずつ買い足していくことはできる。

それなら、その分の保険料を払わないほうがいい。そう判断しました。

地震保険もつけませんでした

地震保険も、つけていません。

こちらはもともと知っていたことがあって、それをもとに判断しました。

地震保険は、火災保険とセットでしか入れず、しかも保険金額を火災保険と同じ額に設定できません。火災保険の保険金額に対して、決められた範囲内でしか設定できない仕組みになっています。

つまり、地震で家が全壊しても、その保険金だけで家を建て直すことはできないということです。

ここが、水災との一番の違いでした。

「建て直せないなら」と考えました

我が家が水災をつけたのは、浸水したときに修理して住み続けられるようにするためでした。保険が出れば、元の生活に戻れる可能性があります。

でも地震は違います。保険に入っていても、全壊したら建て直せない。それなら、毎年払う保険料のぶんを手元に置いておくほうがいいのではないか——そう考えました。

ただし、これは我が家の判断です

正直に書くと、この考え方が正しいとは言い切れません。

「全額は出なくても、一部でも出たほうが助かる」という考え方も当然あります。仮住まいの費用になるかもしれませんし、ローンが残っている家が全壊したときに、いくらかでも保険金があるのとないのとでは違うはずです。

実際、地震の多い地域に住んでいる方や、貯金に余裕がない状態の方なら、答えは変わると思います。

我が家は、「今は水災を優先する」という選び方をしました。それだけの話です。

ここも、次の更新でもう一度考えるつもりです。

※地震保険の保険金額の設定範囲や支払い基準は、制度で決まっています。契約前に、必ず保険会社の資料や公的な情報でご確認ください。


保険は「どこで線を引くか」だと思う

今回いろいろ悩んで、たどり着いた結論があります。

保険は、つければつけるほど安心になります。水災も、家財も、地震も、破損も。全部つければ、何が起きても困りません。

でも、そのぶん保険料は上がり続けます。そしてお金は無限ではありません。

つまり保険選びは、「どこまで守るか」ではなく「どこで線を引くか」を決める作業でした。

我が家が引いた線は、こうです。

建物と水災は守る。家財と地震は、自分たちで何とかする。

理由は、「起きたときに立ち直れなくなるかどうか」でした。

家が浸水して住めなくなったら、住宅ローンを払いながら別の住まいを探すことになります。それは我が家には無理です。でも家電や家具なら、貯金を崩して少しずつ買い直せる。その差で線を引きました。

この線の位置は、家庭によってまったく違うはずです。貯金がたくさんある家庭なら、水災も外していいかもしれない。逆に、家財に思い入れのあるものが多い家庭なら、家財こそ守るべきかもしれません。

正解は、その家の事情の中にしかありません。

だから、比較サイトの「おすすめプラン」をそのまま選ぶのではなく、一度は自分の家の事情に当てはめて考える時間を取ってよかったと思っています。バタバタしている引き渡し前に、これは面倒な作業でした。でも、面倒だからこそ、あとで納得できます。


まとめ

火災保険の補償内容を、どう決めたかの記録でした。

  • 水災補償だけで32,015円(建物21,744円+家財10,271円)。保険料全体の約44%
  • ハザードマップは「想定最大規模で建物に軽度の浸水想定」という、判断に迷う条件だった
  • それでも、不安のほうが勝ってつけた。広島は大雨の被害を経験している地域でもある
  • ただしずっとつけ続けるとは決めていない。ローンの返済が進んで余裕ができたら、次の更新で外してもいい
  • 家財500万円はつけなかった。見積もりを見て「うちに500万円分の家財はない」と気づいたから
  • 地震保険もつけなかった
  • 保険選びは「どこで線を引くか」を決める作業だった

迷っている方に、ひとつだけお伝えしたいことがあります。

今つけた補償を、一生背負う必要はありません。

火災保険は5年や10年で更新が来ます。今の家計と今の不安に合わせて決めて、状況が変われば次に見直せばいい。そう思えたら、判断がぐっとラクになりました。

我が家は今、ローンを組んだばかりで貯金にも余裕がありません。だから「万一のときに困らない」ほうを選びました。5年後の私は、違う答えを出すかもしれません。それでいいと思っています🌸


※この記事は我が家の一例です。保険料も補償内容も、物件の所在地・構造・築年数などによって大きく変わります。また、ハザードマップの評価や必要な補償は地域によってまったく異なります。必ずご自身の条件で見積もりを取り、補償内容を確認したうえでご判断ください。ハザードマップは、お住まいの自治体または国土交通省の「重ねるハザードマップ」でご確認いただけます。

見積もりの取り方と3社の比較はこちら

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